ウコンの副作用

こんな人は要注意

肝臓の疾患を抱えている人
ウコンには鉄分が多く含まれています。肝臓を患っている人が鉄分豊富なウコンを摂取しすぎることで、より肝臓に負担がかかってしまうケースがあります。肝炎などの場合、通常の健康な肝臓より鉄分がたまりやすく、たまった鉄が酸化して悪さを起こしてしまうのです。肝臓の病気を抱えている人がウコンを飲むときは医師に相談してからにしましょう。

妊娠中の人
ウコンには内蔵の筋肉を強化して活発にする働きがあります。その働きが子宮の収縮を誘発し、早産や流産を引き起こしてしまうケースも。老廃物を排出しようとするウコンの働きが胎児を老廃物(=異物)と認識してしまうのです。妊娠中にはウコンを摂取しないようにしましょう。

血液をさらさらにする薬を服用している
血栓予防などで処方される「ワーファリン」と一緒に服用した場合、血液が凝固しにくくなってしまいます。つまり、けがをしてもなかなか血が止まらないなどのトラブルが起こります。抜歯などの際にも思わぬ出血をしますので注意が必要です。

体力が落ちている
体力が落ちて体が弱っていたり、アレルギー体質の人は、まれに下痢などの症状が出るようです。ウコンは気力体力が充実している健康な時に飲みましょう。

ウコンで起こりうる副作用と正しい摂取量

ウコンの適正な摂取量は一日3~5g程度。これは小さじ3/4杯くらいが目安。たくさん摂取したからと言って健康になるものでもなく、反対に過剰摂取が問題になります。

体調にも問題がなく、特に薬を服用していない健康な人でも、ウコンの過剰摂取による副作用は起こります。ウコンの副作用は主に鉄過剰症の症状です。急性の症状は嘔吐や下痢、腹痛など。過剰摂取が慢性化すれば血鉄症や、蓄積された鉄分によって肝障害や心不全などを起こすリスクがあります。