ウコンは効かないのか検証

なぜ効果がないといわれているの?

効用がさまざまに謳われているウコンですが、最近あちらこちらで「ウコンは効かない」という声が聞かれています。主に二日酔いに効果があるとされるウコン飲料などに効果がないといわれるのはなぜなのでしょう。

一つはクルクミンの体内吸収率の悪さ。ナノレベルまでクルクミン粒子を小さくし、体内に吸収しやすくした健康食品と違い、それらの飲料は飲んでも体内に吸収されず排出されるので、効果があるはずがない、ということなのです。もう一つはクルクミン自体に薬効がないとされる意見があること。クルクミンの薬効は確信が持てるほどの臨床実験がないのが現実です。

それならウコンは飲んでも無駄なの?

効果がないのでは?といわれているのはウコンの中で注目されている成分クルクミン。クルクミンの薬効についての疑問が大半を占めています。しかしウコンそのものについては、

根茎を乾燥し、粉砕したものを食用に用いたり、散剤として肝機能改善、健胃あるいは胆汁酸分泌亢進などの効能を期待して服用したり、国内における薬系および食品系のいわゆる健康食品販売実績においても、ウコンは常に上位に位置する代表的な健康食品

参照:食品成分の有効性評価および健康影響評価   研究成果後悔システム

このように国の研究機関も発表しています。ウコンに薬効効果がないのではなく、吸収率の悪いクルクミンを粒子の大きいまま摂取すると体外に排出されるだけで薬効がないのではないかという点が疑問視されているのですね。とはいえ、ウコンで「二日酔いしなかった」「疾患が寛解した」など実際に効果を感じたという声も聞かれています。いったいこれはどういうことなんでしょう。ウコンは本当に効果がないのでしょうか。

専門家はこう見ている

現状ではこれについて専門家はこう見ています。ウコン飲料に効果はなかったとしても、二日酔いに効く、悪酔いしないなど思い込むことで一種のプラセボ効果があったのではないか、と。さらにクルクミンの薬効が疑問視され、その真偽はいまだに不明(研究段階)であるが、昔から実際に薬効があり多くの疾患に効いてきた実績があるということは、クルクミン以外のウコンの成分に高い薬効があるのではないか。たしかに昔からの智恵や活用法は実際にあったことなので無視はできませんよね。